黄昏の騎士 [Writer:イハ＝ンスレイ]


ムー大陸を知っているだろうか？
人の記憶の及ばぬ遥かな昔に失われたといわれる幻の大陸。
多くの人間が探し求め、しかし見つけることのかなわなかった伝説の秘境を。

時に西暦1925年。
桐生雄平という軍人が、南方の美しい島の浜辺で、孤独な1人の魔女と運命的な出会いを果たした。
彼女は桐生に優しく微笑みかけ、この世界のすべてが偽りの幻にしか過ぎないことを告げる。
そんな虚構の世界で血みどろになって殺しあう人類の姿を俯瞰したとき、桐生の高潔な慈悲の心は乱れた。
彼は魔女に忠誠を誓い、やがて「騎士」となった。

90年後、西暦2015年、東京。
世界的に温暖化が進む中、この年の夏の天候はまさに異常といえるものだった。平均気温は40度を記録し、突発的なゲリラ豪雨の発生は戦後最多を記録した。
海上保安庁に通報があったのは8月12日。
その異様さは、メールと共に送られた第一発見者の最初の報告文からすでに現れていた。
「人が、海に食われている」
写真にはおそらく欧米人と見られる男性の遺体が、釣り船から撮られたであろう海面に無残な姿を晒していた。
ただし――胸から上だけの。
こうして事件は始まる。

第二次世界大戦にまつわる神話的事件を追う大規模シナリオ。
『クトゥルフ神話ＴＲＰＧ』らしさでは、このシナリオ集髄一と言えるかもしれません。
ダイナミックなシナリオが好きな方には一押しです。

プレイ人数：KP1人 PL3〜4人
想定プレイ時間：6〜10時間
 ※テキストオンラインセッションの場合は
記載の3倍程度の時間を見積もってください。



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